横浜観光なかはらタクシー

TX4

TX4の独り言
第11話~第20話

 毎日毎日、路上で様々なお客様と出会い、いろいろな事が起こります。 仕事としてクルマを運転すると、走る距離や時間が半端なく長いので、これまた色々な事が起こります。 そんな日々の運転席から見える景色、印象に残るお話など、つらつら思うがままに書き留めています。
TX4君の独り言を聞いてやって下さい。



第11話 夜景?カケイ? 第2弾

2017/10/29 累積走行 201,982km

 漢字の読みは難しいです。
特に人名地名に関するものは読めなかったり多々ありますよね。 家系ラーメンを「いえけい」と読めずに「やけい」「かけい」と話していた若者のことを大分以前にお話しました。 まあ、その土地に暮らしていないと、なかなか判りづらいのは致し方ないことですね。 その昔、難読駅名の当てっこで遊んでいましたっけ。

 関西は難読駅の宝庫です。 駅名ではないですが京都の地名で『東一口(ひがしいもあらい)』なんて、これは絶対読めません。
 さて、桜木町・みなとみらいって場所は年間8,000万人もの人々が訪れる大都会です。 日本の人口の凡そ半分ですよ!驚きを通り越してあきれますよね。 その桜木町駅タクシー乗り場がロンドンタクシーのホームグラウンドな訳です。 いろいろな地方から、横浜って初めて~なんて方々も多くお越しでして、 横浜人としてまず最初にお客様に応対するのが私たちタクシー運転手であります。
 まあ、色々あります。。。。 お客様が行き先を告げる、そこから珍問答が始まります。

「だいさんきょう」

 最初、第三京浜の事かと思いましたよ。「を!東京!!」という期待が、次の瞬間落胆に変わるわけです。

私:「第三京浜でどちら迄ですか??」 客:「だいさんきょう客船ターミナル・・・」

 正解は大桟橋(おおさんばし)ですね(笑)、もう訂正しませんわ。
私:「はい! かしこまりました。」と、ニコッと笑顔。

「せきうち」

横浜のタクシー運転手なら、必ず一度は耳にしたことがあるワードでしょうね。

客:「運転手さ~ん、セキウチのパセラ」
私:「はい、パセラですね」と、ニッコリ。

 結婚式の2次会でよく使われるパセラ。 市外からお越しのお友達でしょうか? ワイワイ大騒ぎで楽しそう。 これね、二重に間違っているのですわ。まず『せきうち』は『関内(かんない)』の事です。 関内は駅名にもなっているので有名なのですが、一寸難読の部類ですね。
 幕末の開港の頃、現関内駅の直ぐ横を“派大岡川” が流れていて吉田橋が架かっていました。 その脇に関所を設けて港方面に入ろうとする人達を監視していたのです。 まだ脇に日本刀をぶら下げていた時代、中には港周辺に沢山いた外国人に向けて刃を抜くテロリストも混ざっていたのです。 開港場の外国人らの安全を守るための関所だったんですね。 港は関所の内側だから『関内』、反対に伊勢佐木町側は『関外』と言いますが、このワードは死語に近いもので、お客さんから聞いたことはありません。 パセラは羽衣町ですから“関外”、よって二重に間違っちゃっているのです。 でも、「関外のパセラへ行って!」なんて言われたら、この人何者?って感じで逆にビックリしますね。

「かまかいでなんけい」

 最初に言われた時は素直に『それは何処ですか?』と聞き直しました。 でも、もう最近は怒りさえ覚えますね。これは分解しないと判りません。 『かまかい』は鎌倉街道の略。 そして『なんけい』は南警察署ですわ。運転手を試しているのか馬鹿にしているのか、 言葉がぞんざい過ぎて非常に不快感を覚えます。 やれやれ・・・お口直しに最後のトドメ。

「だいこくふがしら」

 もう何を言っているのか判らないレベル。(笑) “フーちゃん麩菓子” を連想しましたよ。。。 賢い皆さんは既にお解りかと思いますが鶴見区の『大黒ふ頭』ですね。 笑いを堪えるのに必死ですよ、ホント。



第12話 ついてる?運不運

2017/11/19 累積走行 204,442km

 まったく運・不運って奴は縄の如く絡まって、つまらない毎日にさまざまな味付けをしてくれます。 タクシーなんて商売をしていると、運・不運をイヤと言うほど感じられます。 そもそもタクシーは水商売。儲かるも、儲からないも、水物です。
 「あ~ツイているなぁ」 とか 「ちぇっ!」 という場面を拾ってみますと。。。

 朝起きると神棚へお参りします。今日も一日無事で走れますように、故障や事故からお守り下さいパンパンと。 この時の柏手の鳴り具合は一日の気分を左右します。気持ち良く鳴れば 「を!今日は良い日かな?」 っていう具合ですね。
 街を流していると、交差点が必ずやって来ます。さあ、右に曲がるか? 左に曲がるか? 真っ直ぐ行くか?  他の空車の動きやら、左曲がりの法則やら、皆さんは色々とお考えのようで、人それぞれセオリーなんかを持っています。 例えば “空車の後ろは走るな” という至極当然な話ですが、私においては全く考慮致しません。  気分! それしかありません。 気分次第で空車の後ろに付いて走ることもよくあります。運が巡ってきている時は、それでも本当に関係なく手が挙がります。 それも長距離のお客さんが乗ってこられるケースも。
 「もう走り疲れた~」 なんて思っても、ツイている時はお客さんが続々来て、 長距離客が付いたりして乗務距離制限オーバーで翌日は運休なんて、よくある話です。
 運・不運は、乗ったお客さんも関係します。運を持っている人は、ハッキリ出ます。 何故だろうか、いつも必ず引っ掛かるはずの信号が青だったりする。次も、次も、青だったりする。

あ~このお客さんは運を“持っているなぁ”

なんて思います。 逆に、いつもは青の信号なのになぁ~なんだ信号毎に止まっているよ~(笑)なんてお客さんは “持ってないねぇ” ということになります。 余計に時間が掛かって、挙げ句にメーターは上がって、お客さんにとっては散々て訳ですね。。。 でも、私のせいじゃありませんよ。

 今日はついてないなあ~と思うことはしばしばです。 何とか運を好転したい、そんな思いから仕事の仕方、角の曲がり方等々“セオリー”が生まれるのでしょう。 お日様が明るいうちはツキが無かったけれど、そういう日は夜にツクんだ、とも言われます。 勿論逆も。 運と不運は、必ず同じだけ有るとも言われますね。 ダメな日も、明日は良い日かも知れません。



第13話 サチ終の御上客

2018/02/12 累積走行 215,565km

 1:13 京浜東北線下り最終電車「サチ終」が到着します。 「サチ」とは鉄道社内で使う桜木町駅の略称で、電報略号と呼ばれる物です。 その昔、業務上の連絡は“言った言わない”にならないように電話ではなくテレグラム、電報で通信していた時代がありました。 電報は文字数が多いと読みづらいので、既知の固有名詞は、例えば駅名など「サクラギチヤウ」ではなく「サチ」と短縮したのです。 「運転士」は「ウテシ」、車掌は「レチ」と書きます。 京急などではもう見かけなくなりましたが、一本の列車に車掌が複数乗っていた時代がありました。

「え~乗り越し~、品川から先、国鉄線・都営線へ乗り継ぎのお客様はお申し出下さ~い。」

 なんて声を掛けながら車掌さんが車内を巡回してたものです。 もう一人の車掌さんは列車の最後尾に乗ってケツ持ち・・・ぢゃなかった、ドア扱いや後方監視に当たります。 旅客扱いを主任務にする「旅客車掌」を「カレチ」、列車全体の車掌業務を統括する役目が列車長「レチチ」です。
 ちなみに現在のJRでは、連絡に電報ではなくFAXを用いてるそうですが、 各駅や指令所からの通信用FAXのことを今なお「電報」と呼んでいて、用紙も「鉄道電報用紙」と言うそうです。 そんな昔名残が素敵な鉄道業界です。

 桜木町乗り場の夜も更けて、時計が24:30を回るとそろそろ終電時刻が迫ってきます。 大船行き最終(フナ終)が24:42頃、その後当駅止まりが間に入って58分磯子行き最終(ソコ終)、 そしてオーラスの1:13は当駅止まり最終(サチ終)という順です。 下り最終で、上り方はとっくに終わっていますから、この最後の電車において様々なドラマが繰り広げられるのでして、 これが面白くて桜木町駅に居ると言っても過言ではありません。 電車内で熟睡してしまって「お客さん!起きて下さい、終点です!!」って哀れにも電車から叩き出される上客 (乗客と書かないところがミソ)に巡り会えるかが勝負所ですな。 金曜日など忙しい夜はフナ終でプールに溜まったタクシーの半数が出て、ソコ終でゴッソリ掃けてほんの数台になったりします。 狙うのは最後のサチ終ですから、残り数台でソコ終からサチ終までの15分を待つ状況は避けたいです。 何故ならその間もパラパラとお客様は来ますからね。 出来ればソコ終の乗客が掃けた段階で、先頭から10~15台目くらいにポジションを取りたいものです。 逆に暇な夜は、例えば日曜日のサチ終では先頭から3~4台目くらいかなあ。。。(それでもアブレたりして・・・)

相当召し上がったのでしょうか、泥酔のご様子でお客様がみえました。

客:「運転手さん、ここは何処?」
  (勘弁して欲しいなあ、相当酔ってるわ・・・)
私:「横浜の桜木町です」
客:「近くにカプセル(ホテル)あるの?」
私:「直ぐそこですね、ワンメーター位の距離ですがありますよ」
客:「じゃ~そこまで。よろしく~」

 ハイ!と返事して発車しました。が・・・

客:「ねえ、私の家は東所沢なんだけどさ・・・」
私:「!! 武蔵野線の東所沢のことですか?」
  (鉄ちゃん的には即答で路線名が出ます)
客:「お~?!知ってるんだぁ~! いくらで行く?」
  (こいつ、値段交渉かよ・・・と思いましたが、)
私:「そうですねえ、2万円一寸ですかね。」
客:「ウソだぁ~!行けるわけ無いじゃん2万で!」
私:「近道すれば行けると思いますが・・・」
客:「じゃ~行こう!その代わり2万以上絶対出さないからね!」
私:「コースは任せて下さいね、高速は乗りませんが必ず行きますから!」

 さあ、ここは真剣勝負です。所沢は桜木町から見ると少し西にあります。 従って関越道など高速道路を使うと余計な迂回になってメーターが出てしまいます。 とにかく安く着けば良いのですから、地図に忠実に北北西へ向かいます。 まず目指すは読売ランドから府中、新小金井街道、小金井街道です。
 上客はぐっすり寝ています。ド深夜の東所沢駅前。

私:「お客さ~~~ん! 着きましたぁ~~」
客:「うわぁ~~~~~よく寝た~ いくらぁ?」
私:「はい、ありがとうございます。19,940円で~す」

それ見たことか! 2万円以内じゃん! 我ながら、天晴れ。時間は掛かったけれども、まあ良いか。
しかし、、、関越、乗りたかったなぁ。。。



第14話 サチ終の御上客~その2

2018/03/10 累積走行 218,924km

 1:13 京浜東北線下り最終電車「サチ終」が到着します。 静まりかえった乗り場には、タクシーのアイドリング音だけが低く響いています。 やや間があって、ゾロゾロと電車から吐き出された乗客達がタクシー乗り場へ向かって歩いて来ます。 ゆっくりと、疲れの滲んだ足取りで歩く背広の男性たち。 一寸小走りに、それらを追い越して急ぐコート姿の若い女性。皆さん何処までお帰りなのでしょうか。
 煙草を燻らせながら仲間とおしゃべりしていた運転手達も、さ~て行くか、と各々車に乗り込みます。 そんな毎日変わらない終電の光景です。
 次々とお客様が乗り込んで、次々とタクシーが出て行きます。 私はかなり後ろの方で、今夜のアブレが確定的なポジションに居ました。 駅のシャッターが静かにゆっくりと降下して、最後のお客様を乗せたタクシーが走り去って。・・・ 私は先頭から8台目。お客を諦めたタクシーが一台、また一台と乗り場を去って行き、私は5台目になっていました。

 と或る、その夜は、結構強い雨がザーザーと降っていました。二十歳前後でしょうか?若い男の子が一人、 傘も差さずに濡れながら前の車の運転手と窓越しに話をしているのに気が付きました。 何処へ行きたいのでしょうか、運転手は断った様子。次の車へ、また次へ。運賃交渉でしょうか? 私のところへ来ました。  

男:「あのう、綾瀬へ行きたいのですが、、、」
 キリッとした目でこちらを見つめています。彼の目線が逸れません。私はその強く訴えるような目に何かを感じました。

私:「ずぶ濡れじゃん、まあ兎に角早く乗りなさいな。」

と、乗車を促して、私は後ろのトランクからバスタオルを取り出し、彼に差し出しました。 洗車時の拭き上げに使う大型バスタオルですが、勿論洗濯済みの真っ白で清潔なタオルです。 彼は風呂上がりのようにズブ濡れの頭を拭きながら、スミマセンと一言呟いたようでした。

私:「で?神奈川の綾瀬?東京の綾瀬?」
  (どうせ運賃交渉だろうけど、一先ず事情聴取です)
男:「東京の綾瀬なんですが、ここは何処ですか?」
  (大阪ではないが西の言葉です。この訛りはどこだぁ?)
私:「横浜、桜木町ですよ。寝ちゃったのね? やっちまったねえ。」
男:「はあ、今夜どうしても綾瀬のホテルまで帰らなくちゃいけないのです。でも、一万円しか無くて・・・」
私:「綾瀬のホテル? 一万円? 仕方ねぇ~なぁ~」

そりゃ断られるわ。でも、もう今更『降りろ』とも言えませんでした。

私:「わかった、なんていうホテルなの?」
男:「国際ホテルって言います。」
ナビはJR綾瀬駅前だと言っています。 所持金一万円。 残りをどう回収しようか、そんな思いが頭をグルグル回ります。 なんかヤバイなぁ~と思いながらも車を発車させ、首都高速へ。

私:「自宅へ帰るのかと思ったよ、なんでホテルなの?」
男:「明日、就職の試験があるんで、今夜はそこに宿を取っていて・・・」
私:「試験前夜に豪遊か! 良い度胸してるねえ。で、何になるのさ?」
男:「職人になります、建設の。」

 上野で呑んで、したたか呑んで、常磐線と京浜東北を乗り間違えて、、、桜木町。

私:「今夜は送ってあげるけどさー、二度とやるんじゃないよ。」
残金を半ば諦めて、車は件のホテルの前に到着。メーターは高速含めて16,000円を超えていました。

私:「で、残金はどうするつもりですか?」
男:「運転手さん、」
彼は万券を手に、申し訳なさそうに切り出しました。
男:「これが最後の一万円なんです。ここで払うと、ホテル代も食費も・・・」
をいをいをい! なんてこった! 回収不能かよ! と心の中で叫びました。

私:「わかった、自宅は何処なの?」
男:「高知県の○○市です。」
私:「ご両親はそこにいらっしゃる?」
男:「はい、明日には帰りますから。」
私:「そう、それじゃ~貸してあげる、料金は後日振り込んで下さい。ご両親に心配掛けちゃいけない、最初の給料まで待ってあげるから必ず振り込むんだよ、いいね」
彼の運転免許証を控え、自宅と携帯の番号を押さえ、こちらの銀行口座と請求書を書いて発行しました。

私:「とにかく、明日の試験に受かることだね。就職、頑張るんだよ、おやすみ!」

・・・ザーザー降りの雨の中、彼は何度も振り返りながら、ホテルの玄関に消えていきました。

 それから3ヶ月位過ぎたでしょうか、銀行から戻った妻が預金通帳を差し出して言いました。
妻:「ねえ、この名前はだれ? 個人名で入金があるよ。」

あの夜の彼の目は、嘘をつきませんでした。  



第15話 ラーメン道

2018/04/03 累積走行 221,942km

 糖尿病に片足を突っ込んでいる身です。
数字の点で言えば塀の外側なのですが、このまま行ったら確実にヤバイ、いわゆる “隠れ”と言うか、前段階と言うかって奴です。 まあ糖尿と高血圧はタクシー運転手の職業病でして、一日中運転席に縛られていて身体を動かさない割に、結構頭は使う商売なのでお腹は減ります。 で、外食が多くて、ラーメンや揚げ物といった脂肪と糖分の塊をこよなく愛すれば、必然的に高血圧症と糖尿病に突進するわけですね。 同業他車の皆さんは、罪滅ぼしにスポーツジムへ通ったり、せっせとウォーキングに励んだりとそれぞれですが、私は “究極のインドア派” でして、 運動なんか真っ平御免被るほうです。 とは言え、家族の手前、このまま糖尿病へ死の行軍を続けるわけにはいきません。 そして何より我が身のQOLを下げて、何のメリットがありましょうや。
 そこで取るべき道は二つ。  

 究極の運動嫌いを自負する私が進むべき道は、何の躊躇も無く“前者” ですわな。 ただし、カロリーを闇雲に減らすのは、身体が持ちません。これは経験で分かっています。 今まで何度もカロリーオフのダイエットには挑戦しましたが、我慢すればするほど、必ずリバウンドが待っています。 でも今度こそ、体重をコントロールしなければ日常生活がキツいし、塀の内側の生活は絶対にイヤです。
 そこで今回は潔く、プロの管理栄養士様のアドバイスを頂戴することにしました。 手元には組合で受けた健康診断の成績書があります。血液検査結果を握りしめ病院へ行きます。

「糖尿が怖いから食事指導を受けたいです」

と、呪文を唱えれば、このご時世一回500円程度で管理栄養士様に会えます。
 若い美人の栄養士さん(*^_^*)のご登場を期待してドアを開けたら、現れしは、なんとまあ60年漬け?の梅干し婆さんでした。

orz 気を取り直しましょう。。。

 まずは面談直前三日間の摂食リストを書かされました。 すると梅干し先生、おもむろに赤鉛筆を取り、スラスラとリストへ食べたカロリーを書き込んでいくではありませんか! 完全にカンペ無し! 全食材を暗記しているのでしょうか? そりゃもうビックリ、流石はプロです! いやはや、良い仕事してますね~と呆気にとられていると、梅干し先生の強烈なパンチが炸裂しました。

「甘い物は、何を食べているの~?」

思えば、コーヒーにはミルクと砂糖タップリで、ブラックなんか飲みません。 缶コーヒー、ミルクティー、アイスクリーム、チョコレート、ケーキに和菓子。。。

「あんた! 真面目に糖尿病が心配なら、こんな物は直ちにお止め!!」
ヒュルヒュル~ピシッ!!っと鞭で叩かれた気分。。。

「朝ごはんのベーコンエッグはハムエッグに替えましょう」
「ソーセージ6本は多いから!2本にしなさい!」
「真夜中にビールでポテトチップ~? ダメだこりゃ」
「お腹が空いたら野菜ジュースを飲みなさい!」

右から左から容赦ないパンチとボディーブローに曝されます。 まあ兎に角、甘い物と高カロリーはダメよ! と念を押されて、ションボリ下を向いて青コーナーへ帰りました。

 しかし待てよ、ただただ、カロリーを絞っても続かないのは経験済みです。 最近ネット上では所謂 『糖質制限ダイエット』 って奴ですか、カロリー落とさずに糖質を切れ、みたいな議論を多く見かけます。 お腹を減らさずダイエット~? みたいなチョイ眉唾なんですが、一寸これ試してみようか、と。 カロリーカット至上主義の梅干し先生に、ここは反旗を翻してみましょう。

 さて、一日の食生活を分析します。
朝10時頃起きて朝食、夕刻の忙しい時間が終わった19時頃に夕食、午前3時に帰宅して寝酒とツマミ。 そして間食に甘い物多数。 先ずはこれら間食さん達を切りましょう、って訳でスタートしました。 天井を決めるため、適正な一日のカロリーはどのくらいかな?と、調べますと2,100kcal程度のようです。 一回の食事で1,000kcalずつ2回ですね。 案外楽勝じゃんか! 朝食はおかずと野菜にして白飯禁止、これで700kcal程度。 夕食は “やよい軒” の定食です。 このお店は1,000kcalを超えるメニューはまれなので、ここは気にせず食べたい定食を選びます。 「御飯抜きでね」なんて、野暮なリクエストはしません。 どうせ、調味料や揚げ衣に糖質は含まれるでしょうし、ご飯一膳なら炭水化物も高が知れています。 いくら糖質カットと言っても、全く糖質無しは健康上あり得ません。 就寝前の “寝酒&ツマミ” は野菜ジュースに転換しました。 仕事柄、神経が興奮して寝付けないことがあります。 アルコールは欲しいのですが “寝酒は百害あっても一利無し” と言われちゃ切らざるを得ません。

 結果は直ぐに体重に出ました。 一ヶ月1kgの減量効果を得たのです。 お腹が空いたら野菜ジュース。 それでもダメなら非常食で “茹で卵1個” とかミックスナッツをつまんだり、 酒は醸造系から蒸留系へ替えまして量も激減、段々上手になっていくものです。  前回の栄養士面接から3ヶ月、病院での計量は見事4kg減を達成!  血液検査でも指数0.3ポイントの減少を勝ち得て、梅干し婆さんの鼻を明かしてやりました。

え? ラーメン道ってタイトルは何故って?
今回は前座話です。続きは次回へ。  



第16話 ラーメン道~その2

2018/04/12 累積走行 223,113km

 糖尿病に片足を突っ込んでいる身です。
 数字の点で言えば塀から僅かずつですが遠ざかりつつあり、三歩進んで二歩下がる体重抑制キャンペーン真っ最中。 そんな今日この頃です。
 私の朝ごはんは毎日決まった食べ物しか出てきません。 最近、糖質制限で大好きな白い御飯は止めましたが、現状概ね以下の通りです。

 野菜ジュース1合
 生野菜:トマト1個、きゅうり1本、茹でブロッコリー大3房
 二つ目玉焼き、焼シャウエッセン2本、豆腐の味噌汁、納豆1パック

 もう結婚して20年になろうとしていますが、細かい変化はあれども大きな変化はありません。 これは私のリクエストであり、料理が嫌いな調理師の妻への思いやりでもあり、食材の在庫管理が容易、 メニューをあれこれ考えなくて良い、とまあ良いことずくめの習慣であります。 私はこれを “餌” と呼びます。
 まだお茶店をやっていた頃、晩ご飯は料理好きな私が調理係、妻が洗い物係と上手く分担していましたが、 個人タクシーになってから私が晩ご飯を作れるのは運休日のみとなってしまいました。 でも、ブーブー言いながらも免許皆伝の妻は子供達に晩御飯を作ってくれています。 子供に事情聴取すると、昨日はイトーヨーカ堂のフードコートだったよとか、マックだったとか、セブンイレブンのお弁当だったとか。。。(爆笑)

 数少ない料理日、暗記している得意メニューにも限りが有ります。いろいろ手を替え品を替え、しかし、飽きはやってきます。 家族には好評で全く問題は無いのですが、私の心の中に飽きが。。。 クックパッド先生にはいつもお世話になってますが、何か新しい挑戦、やったことの無い、家庭では無理であろう一品。。。

 そう、大好物のラーメンです、ラーメン製作。

 ネットを見れば、皆さん色々と作って発表しておられますね。 憧れではありますが、手打ち麺なんて夢のまた夢。 そもそもスープを取る手間を思えば食べに出掛けた方が良いってのが正常な判断というものです(キッパリ)。 でも、敢えて、いつかは作りたい、ラーメン。。。
 きっかけは近所のスーパーのリニューアルでした。 精肉コーナーの冷凍ケースに鶏ガラとゲンコツが置かれ始めたのです。 川崎大師とはいっても寂れつつある商店街と住宅密集地のこの辺りです。 スーパーのお客さんは高齢者ばかり。 こんなマニアックなアイテムを置いて売れるのだろうか? と正直なところ仕入担当者のセンスを疑いたくなる品揃えです。 案の定、暫くして冷凍ケースの中にそれらの姿は見掛けなくなってしまいました。

「お~やっぱり無理だったかぁ~」
「買っておけば良かったなー」

なんて、無くなってからそう思うものですね~。 呟いたその言葉に妻が反応しました。

 「作ったら良いじゃん。私、ラーメン食べたいな~」

寸胴鍋

 この言葉に弱いんです。(笑) スープ作りは容易じゃ無いんだぞっ!! ネットを検索して見ましたが、作業に一日以上掛けているレシピもありますよね。 もー無理無理と半ば諦めた頃、“鶏白湯”ならば案外短時間でやっつけられそうだという情報を得ました。 光が見えれば進軍有るのみ! やればどうにかなる! おお!インパール作戦かい!
 麺は市販品で自作は見送り、醤油ダレは買った麺の付属品を使って、などと構想を膨らませます。 そして或る定休日、一寸足を伸ばして大きな食品スーパーへ行き、鶏ガラ2羽分を仕入れて戦闘開始です。

1.沸騰した湯に鶏ガラさん2羽を3分間入浴させます
2.取り出して水洗いします。血合いや残った内臓を洗います

 って簡単に書いていますが、鶏ガラはかなりグロテスクな容姿なので根性要ります。もうね、触れなくて、最初は。(爆笑)

ラーメン

3.鶏、野菜を入れ、適当に水を張って圧力鍋をセット
4.沸騰したらアクを取りきり、1時間加圧

 自然減圧後に見たら、あまり濁っていないんですね。 白湯なので、そこから蓋をせずに中火でグツグツ混ぜながら炊きます。

5.やがて鶏さんの姿が消えて白いスープに
6.ザルで液体を濾しつつ別鍋へ移動
7.醤油等で味を調えスープ完成

 作業開始からざっと4時間。 まあ手間が掛かったこと!  しかし、これが見事に美味しくて完全にラーメン作りへハマりました。 これ、残念ながら完成写真が無いのです。 もう、ガツガツ食べるのに夢中で。。。
 写真は、その翌週に作った鶏清湯スープバージョンの写真です。



第17話 これ、JPNタクシーですよね?

2018/05/01 累積走行 225,757km

 とある昼下がりの桜木町駅。 お客様がタクシー乗り場に駆け寄ってきます。 そしてニコニコしながらご乗車・・・開口一番、

「あ~乗ってみたかったんだよ~これ!」
「これ、ジャパン・タクシーだよね~!!」
「こんなに広いんだねえ、車内!」 もう何度言われたことか・・・(笑)。

JPN

こいつです、JAPANタクシー。(写真:nippon.com)
トヨタが昨年から販売しているJAPANタクシー。パッと見ただけで分かりませんかねぇ。おまけに、車内の広さはまるで違うし。。。

 ロンドンタクシーTX4です。 間違うかねえ。。。(笑)
横から見ると似たような格好をしていますが、顔は全然こちらの方がハンサムでしょう?(笑) LTI ロンドンタクシーの外形を参考に、タクシー業界の意見も取り入れて、 次世代を担うタクシー専用車両という触れ込みで華々しくデビューしたのも記憶に新しいところです。 思えばここ数十年に亘って、日産クルーであったりセドリック、トヨタコンフォートであったり、 タクシー向け車両はありましたけれど、何れもセダンのネタ車に若干のタクシー的構造強化を施していたものでした。 ビジュアルはネタ車そのままでしたよね。
 そこを今回、外形まで手を入れた、それに加えて車イス対応だって事で大変な話題を巻き起こしております。 ネタ車はシエンタです。

「なぜシエンタなんだ? アルファードじゃ無いんだ?」

 どうしてこんな中途半端なサイズのタクシー専用車を作っちまったのでしょうか? 言いたいことは山ほど有りますが、私はこの車は買いませんし、関係ないのでこれ以上言いません。

 ひとつ申し上げたい。この車の登場によって“車イス乗降料金” を新設しようという業界の動きがあります。 車イスの乗降に非常に手間と時間が掛かり乗務員からクレームが出ているとか。 「乗降時にイヤな顔をされるくらいなら、“車イス乗降料金” に賛成」という障害者の方のご意見も聴いたことがあります。 これ、疑問に思うのは私だけですかね?? ちなみに私のTX4は車イスの乗降に3分も掛かりませんよ。



第18話 国産ウィスキー販売中止?

2018/06/10 累積走行 231,169km

 ウィスキー大好き人間にとってちょっと驚きのニュースが流れました。 サントリーが“白州12年”と“響17年”の販売を中止するそうですね。 なんでも、ちょいと以前はウィスキー人気は低迷の時代だったそうで、それに合わせて生産量を抑えて調整してきたそうです。 ところがNHK朝の連ドラ“マッサン”ブームで人気に火が付いたところへ炭酸割りを強力にプッシュしたものだから、 今度は原酒が足りなくなったんだとか。 まあ、12年ってんですから、最低それだけの期間樽で寝かせる訳ですもんね、需給予測は難しい。

しかしですね、白州や響を炭酸で割るかね?

 日本の誇る白州モルト、そして響はサントリー創業90周年記念に生まれたブレンデッドの極みでしょう? そもそも私はお酒に手を加えたり割ったりってのは余り好きじゃ無いんです。 なんか申し訳ない気がしてダメなんですね。 ウィスキーの味見にはトワイスアップって言って、酒と同量の水で割って味見をすると酒質が良く分かるんだそうです。 私は別に味見が目的ではないですし、ストレートが一番美味しい。 ロックはたまにやりますが、段々氷が溶けて酒が薄まっていくのがどうもねえ。

 今、好んで飲んでいるのはブラックニッカ・クリアです。 一本650円位で普通にスーパーで売っている物ですが、こいつがなかなかコスパ良いわけで。 なんでもスコットランドモルトがベースだとかいう噂が。あくまで噂ですよ。 しかし結構華やかな香りがしまして、お気に入り。
 純国産の白州も飲みましたけど、いや、美味しいですよ、でも異様に高いじゃございませんか。 スコッチを一通り飲んだ挙げ句に、何だ?国産のブレンデッドの普及品に落ち着いたの~? みたいな、何だか笑い話のようです。。。
 しかしですね、メーカーはニッカですが中身は洋物でしょ?(本当かね?) 日本のウィスキー規格(?)はスコッチやバーボンみたいにカッチリ出来ていないようで、 外国産ウィスキーを主要原料に用いても国内メーカが作れば国産ウィスキーで通るんだとか。 なんか変ですけどねえ。まあ、呑兵衛は安くて美味い酒が飲めれば良し、、、です。

ブラックニッカよ、永遠に



第19話 観光は私たちにお任せ下さい!

2018/07/10 累積走行 234,638km

ガイド集合

 写真に写っている人達は、もう3年間一緒に勉強してきた横浜個人の仲間たちです。 横浜個人タクシーの門を叩き仲間に入って早や5年も過ぎました。 入って2年目に観光クラブを立ち上げて、その始まりの時から一緒にやってきました。 今はもう無くなってしまいましたが「横浜ライセンス」、

「全てに優れた個人タクシーを標榜するなら一級を取りましょう!」

なんて発破を掛けて2年後には全員タイトル保持者になってしまいました。 皆さん流石ですね。 最近は法人タクシーの運転手さんも勉強会の仲間に加わり、一緒に街を歩いて勉強しています。 大栄交通時代から一貫して、観光ガイドタクシーに対する私の思いは変わっていません。 ただの観光タクシーでは無い、ガイドして横浜を伝える、ガイドして横浜ファンを増やしていく、 お客様の楽しい思い出作りのお手伝いを。

 これは勿論私一人で頑張ってもダメで、仲間は多いほど良いのです。 みんなで一緒に勉強することで、切磋琢磨し、横浜のタクシーの評判を上げていきましょう、なんて思い描いていたわけです。
個人タクシーになって会社との関係を気にしなくても済むようになり、自由に観光ガイドタクシー普及の活動を行えるようになりました。 嬉しいことに、横浜最大手の某社の重役さんが私の活動に賛同して下さり、今後の展開が楽しみな状況になってきました。 横浜観光に興味のある乗務員の皆さん、一緒に勉強しませんか? 法人も個人も関係なく、横浜観光ガイドタクシーを発展させていきましょうよ!

ご興味のある方はメール下さい。いつでも歓迎します。



第20話 SPR Parts and Sales Ltd

2018/10/10 累積走行 245,681km

SPR

 小欄、三ヶ月ぶりの更新ですね。 全くネタが無かったわけでは勿論無く、書きたいけれど書けないネタが続いていたわけでして。 客商売ですから。。。お察し下さい。
 さて今回は、ロンドンタクシーの部品調達に関するお話です。 これまではロンドン市中のLondon TAXI Partsという会社に細かい部品を頼んでいたのですが、 この会社どうもイマイチ信頼がおけないというか、対応が非常に遅いんですね。 わたし、基本せっかち者でねーー。(笑)

 今回のお相手は、SPR Parts & Sales という会社でございます。 たまたまネットで見つけたんですが、ロンドンタクシー生産の本拠地コヴェントリーにあるパーツ屋さんで、 ネットで注文出来ますし、何より品揃えがワイド。 pack で、ここのSonnyってのが良い奴でして、返事は早いし、仕事は早いし、イギリス人にもこんな人が居るんだなって感心させられました。 てか、それまでが酷かったんですが・・・Orz、まあイギリス人なんてそんなモノよ、って納得するしかなかったんですね。 本当に目から鱗が落っこちました。(笑)  ここをご覧の皆さん、ロンドンタクシーの細かいパーツはこちらを推奨します。

【ご注意】
日本で走っているTX4は上海製なので、トランスミッション、エンジンなど英国製とは別物です。 これらに関する部品は(一部を除いて)、岩本モータース経由でなければ入手不能です。 取り寄せてから????って事になりますのでお気を付け下さい。

TX4の独り言 第 1話~第10話

TX4の独り言 第11話~第20話

TX4の独り言 第21話~

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