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個タク開業前夜

個人タクシー開業前夜
第1話~第10話 修行時代

DAIEI

 個人タクシーになる事を目指してタクシー業界へ飛び込みました。 会社に恵まれ、人に恵まれ、順風満帆のタクシー人生を過ごさせてもらっています。 時代が変わり、制度上の違いも生じていますので、参考にならない点もあろうかと思いますが、 私の修行の日々から個タク開業までを書き留めてみました。  キックオフは2002年日韓共催サッカーワールドカップ開催の2ヶ月前。 ラジオカラーのセドリックでした。

第1話 大栄交通本社へ入社

平成14年3月1日

 以前から、それこそ25歳位からタクシー乗務員は興味がありました。 バブル全盛期、運転手が月給100万取っているだの、家を建てただの、景気のいい話に沸き返る中にあって自宅のお茶屋さんは地味な商売を続けていました。 お陰様でといいますか、バブルが弾けても「地味」にやっていた分、急降下はしなかったです。 しかし、やはり大方の流れに沿うように低迷期を迎えました。 利益の殆どを賃借していた店舗の大家さんに支払い、貯金も出来ない状況に納得できず、ついに店をたたんで経費の大幅節減を決断しました。 さて、店をたたんで減った店舗売上分を稼がねばなりません。 外商売上だけでは、さすがに足りません。そこで、家業をやりながら働ける「タクシー」を思い出した訳です。

 インターネットという単語が未だ世に知られていなかった頃からネット漬けだった私は、もちろんネットで就職先を探します。 真っ先に引っかかったのが大栄交通でした。 当時、ホームページを使って求人をしている会社は稀で、この会社の先進性に惹かれました。 家から歩いていける場所にも他社が営業所を構えていましたが、大栄交通の「中華街」という立地が気に入ったし、 どうせやるなら市内中心部だろう、と考え即決しました。 お茶屋の営業回りをやっていたお陰で運転や接客には自信がありましたし、抜け道を探すのが好きなので、市内の道路もよく知っていました。

 試験もなく、簡単な面接のみで実に呆気なく入社しました。 そしてまずは、三ツ境の自動車教習所へ入れられ、県内各社から集まった乗務員候補生達と一緒に普通二種免許を取得する訓練が始まりました。 当時、大栄交通の訓練生は6人ほどいまして、全体の2割程度だったと思います、結構多いなぁという印象でした。 当時は乗務員のなり手が多かったのでしょうね。

 神奈川県運転免許試験場は、二俣川駅からちょっと離れた旭区中尾の谷戸にあります。 短い教習でしたが、三ツ境で習った事をベースに実技試験に臨みます。 現在は制度が変わり、教習所で実技試験を受けられるようですが、当時は二俣川試験場での所謂「一発合格」の実技試験でした。 本当に一発で合格してゆく仲間もいましたが、私は相当自信はあったものの、2回目での合格でした。

 2種免許を取得すると、今度は本社でタクシーの営業要領や仕事の仕組み、遵守すべき事柄を10日間ほどみっちり仕込まれます。 安全第一の旅客運送事業ですから、防衛運転と云って、安全に走行するノウハウをまず学びます。 それから駅、空港、公共施設の位置や行き方入り方など、地理講習も平行して習います。 地理など殆ど知っているという自信はありましたが、そこは素人です、知らない事がどんどん出てきて、これは大変だと正直驚きました。 現在は、神奈川タクシーセンターの地理試験があるそうで、関門がある分、さらに大変なことだと思います。

 大栄交通には社内に「教室」という制度があり、大先輩が先生になって我々新人にタクシーのイロハを教えてくれるのです。 乗務員として営業を開始してから2年間ほど、新人達は仕事終わりに教室へ行きます。 お茶を飲みながらロング営業の自慢に始まり、今日一日の反省やら、あれこれ悩み事の相談に乗ってもらえるのです。 研修を受けたとは言っても、実際は右も左もわからない新人ですから、この制度は大変ありがたくて、乗務員仲間の結束も培われていたんだと思います。 当時は会社も儲かっていたのでしょう、乗務員に対してとても面倒見の良い会社だったと思います。 後に、毎年妻の誕生日に社長名で花束が贈られて来た時には、良い会社に入ったな、と安堵したものです。

 平成14年4月1日、大栄交通横浜本社乗務員として選任されました。 半年間は試用期間と云って、半人前扱いです。 初日の売上は、¥35,000ー程度だったと思います。

第2話 速度超過22km/h

平成21年1月27日

 時の経つのは早いもので、大栄交通7年目で既にベテランの仲間入り、観光タクシーの講習会を仕切るようになっていました。
 この日、いつもの時間に出勤すると、自分の担当車両は本社の整備工場に入庫して何やら作業している様子です。 昨日乗った反対番A氏が何かやらかしたかな?と工場担当に問うと、

「タクシー無線の更新工事が入ってて今日は使えないから別の号車でしょう」

と言う返事が。 普通、こういう予定でわかっている工事は、その車両の担当者が公休の日に作業するものです。 なんで俺の出番の日に作業日程をぶつけた? 段取りが悪いぞ!
 早速事務所へ行き、猛抗議。ダイヤ編成の担当業務主任に喰い付きます。 昔の乗務員なら、そのまま仕事を放り出して自宅へ帰ってしまうパターンでしょう。 これは乗務員に対して、とても失礼なことなのです。 乗務員は会社にとって、唯一お金を稼いできてくれる大切な存在です。 なので、会社は乗務員が気持ち良く働けるように、あれこれ算段するものなのです。

「仕方がない。これは貸しにしておく」

と、言い残してオンボロ代車に乗って乗務開始です。
 私の担当車両はトヨタ・クラウン・スーパーデラックス黒、新車のセダンです。 本日の代車はスタンダードセドリック。 運転感覚はおろか、スイッチの在処や取扱いから全て違うのです。 おまけに、あろうことか頭の後ろのアクリル防犯板が曇っていて、後方確認がおぼつかないのです。 参りました。もの凄く余分な神経をすり減らします。 気分転換どころでは解決せず、その様な精神状態で流し走行は危険なので、諦めて横浜駅西口の乗り場に入りました。 売上度外視の駅付けです。 まあ、考えても仕方ありませんので、忘れます。  駅付け営業も夜を迎えて佳境に入ってきました。 売上は不思議にも順調に伸びています。 そして、終電の時刻が迫ってきました。 横浜駅の終電客は何処へ行くかわかりません。 平塚、小田原、相模原、横須賀、、、つまり、ロング客の確率が高いのです。 終電まで30分を切ろうかという頃、相鉄線西谷まで帰るサラリーマン氏が乗ってきました。 西谷と聞いて

「まずいな。西谷へ行って、終電までに戻れるかなあ?・・・」

と、心の声が呟きます。そりゃあ、戻ることは物理的に可能でしょう。 でも、終電客が残っていて、美味しい所にありつけるかどうかの不安はあります。 西谷まで無事に送り届けて、すぐさま西口乗り場に直行です。 深夜の16号八王子街道はガラガラ。よせばいいのに、アクセル全開で。(爆笑)

 後ろに不審な白いクラウンが付かず離れず続行していることは知っていました。 ヘッドライトの色が煌々と明るくて覆面パトカーを意識させました。 しかし、「まさか」と何故かそう思ったのです。 道路工事の現場に差し掛かり、車線が狭まった時です。

   後ろから赤い光が、パッ、と一瞬点きました。

 平成21年1月27日午前1時03分。
サイレンは、聞こえませんでしたが、「左に寄せて止まって下さい」という声はハッキリ聞こえました。 制限速度50km/hのところ、22km/h超過でした。

第3話 晴れて喪明け

平成24年1月28日

 本日をもって、晴れて違反の喪が明けました。 和田町での速度違反で捕まってから3年が過ぎたわけです。 個人タクシーになる確固たる意志があるにもかかわらず、一時の気の迷いと言いますか、お恥ずかしい話です。 少し判りづらいと思いますが、個タクを目指す10年間の修行期間中、後ろの5年間が無事故無違反だと法令試験のみ合格すれば個人になれます。 そして最後の3年間に違反や事故があると受験出来ません。 5年と3年の間の2年間に何かあると、法令試験の他に地理試験を受けなければなりません。 つまり事故や違反から3年経てば喪明け。 とは言っても私は地理受験組に入るわけです。 この地理試験は難しいことで有名で、まるで違反者に対するペナルティーのような存在なのです。 個人タクシーになった我が社の先輩達から、

「地理は難しいぞ~超難関だぞ~」

と、えらく脅されていたのです。 まあしかし、何事も修行、と究極のポジティブ・シンキングで行く事にしました。 地理を勉強することは確実に自分の肥やしになりますから。 そうです、私にはグズグズしている時間など無いのです。 喪が明けたからには、個タクへ向かって一直線です。

 それにちょっと勇気づけられる“事件”が起こりました。 ある日の大栄交通食堂での出来事。 お昼の弁当を食べながら、私は東京交通新聞に目線を走らせていました。 その写真付き広告記事に目が釘付けになりました。

「ロンドンタクシー新車販売」岩本モータース

 脳天に稲妻が落ちたような(笑)全身に鳥肌が立つような、強烈なインパクトが私を襲いました。 このクルマで横浜観光をやったら・・・と想像するだけでもうワクワク。 個人タクシーになるぞ、この車で行くぞ、絶対にやってやる! と、心に誓いました。 TX4との出会いは、私の中のダイナマイトに火を付けました。

第4話 初講習会、地理講習

平成24年2月7日

 3年前に速度超過で捕まりましたが、今は晴れて無事故無違反を継続中です。 ただ、違反から5年経過していないので、試験は法令試験の他に地理試験も受けなくてはなりません。 一体どんな試験なのでしょうか?  寒い寒いと凍えながら、恐る恐る、井土ヶ谷にある横浜個人タクシー協同組合の事務所を訪ねて、受験対策講習を受ける事になりました。 なんで横浜個人へ行ったのでしょう?  寄らば大樹の陰? 嫌な先輩が神奈川個人にいるから? さて何ででしょう。 理由は、横浜個人は成績順で個タク試験を受けさせてくれるから。 対する神奈川個人は早く来た順の順番主義という噂を聞いたからです。 実力主義の下克上は、早く個タクになりたいという、私の希望と合致したからです。

 この日、私は組合の敷居を初めて跨ぎました。 今日から個人タクシー試験に向けて勉強が始まるのです。 先ず受けるのは地理の講座から、今日から2回の講義です。 難関と聞くわりに、え?本当に2回でいいの?? という感じの正直言って貧弱なボリュームという印象ですね。 まあ、あとは各自で頑張りなさいよ!! ということかな~と漠然と考えた事を思い出します。

 地理講習の冒頭、過去の本番の試験問題が配られました。 ほー、こんな物なんだ、と思うほど薄っぺらいのが第一印象です。 出題は30問。「横須賀市はまゆう会館」は何町にあるか?という施設の所在町名を問う10題、 それから横浜市中区には「本牧和田山」という町名はあるか?などという○×で10題、 さらに地図が示されて施設の場所を地図上の番号で答える10題、いわゆる宝探しゲームです。

「皆さん、わからないでしょうから、お手元の地図を見て答えを書いて下さいね」

 という講師様のお言葉。 地図なんか見て良いのかな~?と疑問に思いつつ、初めての地理問題にチャレンジします。 最初は地図を見ないでどれだけ正解できるか、自分なりにやってみました。 腕試しは・・・25点。

を!案外!出来るじゃんか!

と、自分を褒めます。次20点。次24点。合格ラインは27点。やっぱり難しいです。

「最初からわかる訳はないですからね、まず正確な町名を覚えて下さいね」
「それから学校は高校と大学くらい、公共施設は大きいところだけ出ますから」

と、講師様のアドバイス。お土産に、出題されそうな『公共施設リスト』も貰いました。 なるほど、出題範囲は何となく見えてきました。 自宅へ持ち帰ってネットで場所調べです。もともと地図を読むのは大好きなので、長時間睨めっこしても苦にはなりません。 もらった施設リストを元に、地図と対照していきますと・・・リストに間違いが多いことに気がついたり・・・。

これは、もしかしたら使い物にならない?

それでは、と、京浜交通圏(我が営業区域)である川崎、横浜、横須賀、三浦各市の主要公共施設、駅、学校、公園、ホテル、 洗い浚い住所を調べ上げ地図上で確認することにしました。 試験まで時間は沢山ありますから、コツコツやるしかないと納得して始めました。 調べた結果はリストにして持ち歩けるように加工して、仕事をしながらコツコツ覚えます。 そうです、コツコツ一歩一歩です。

第5話 組合模擬試験

平成24年3月7日

 そうこうするうちに模擬試験がやってきました。 大栄で10年やってきたわけで、タクシーの守るべきルール、所謂法令関係は大体判っているつもりでした。 組合から渡された過去問題集を見ても常識的な事柄の羅列で新味に欠ける記述ばかり。 しかし、判ってくると一味も二味も違うんですけどね。 つまり、タクシーを従業員として運転するのと、運行管理者を兼務する経営者として運行するのとは雲泥の差だと判るようになるんですね。

 認可事項、許可事項、届出事項、どれがどれで、あれがこれで。。。

ややこしい。だから完璧に覚えないと法令なので、引っ掛かります試験では。 地理試験こそまあまあ合格の出来でした。 が、過去問は大体覚えてしまって楽勝であるはずの法令模試がいけません。 3回の試験で35点、40点、42点。恥ずかしい思いをしました。 本試験の合格ラインは45問出題で41点。 しかし、先輩受講者達が満点続出で、遠く及ばない自分の実力に愕然としました。 マジで満点取りに行くしか無いんです、成績順の実力主義ですから。

 この日は鞭が入りました。 他人様の頭を踏み越えて先に行くってのは大変な事なんだと。 もう徹底してやるしかありません。

第6話 超眠い、法令講習会

平成24年6月6日

 3月の組合模擬試験は散々でした。 徹底して勉強するぞ宣言(?)は三日坊主。 明け番は勉強を放り出して趣味の操縦桿製作に勤しむ毎日になりました。 7月に行われる次の模擬試験に向けて時間はまだあるってな訳で、なんだか気が抜けてしまった日々を過ごしていました。

 6月から法令講習も始まり、模擬試験に向けて準備が進みます。 そろそろ気合いを入れ直しましょう、と講座に臨みますが、何しろ眠い。 明け番で講義を聴きに行くのですが、講師先生のただ教科書を読み上げるだけの講義に正直うんざり。 ああ、これを5回も受けるのか。

 7月実施の組合模擬試験は、9月に行われる国交省への譲渡譲受申請提出に向けて行われるものです。 個人タクシー営業免許は、それを譲渡して廃業したい組合員さんと、譲受して新たに開業したい新人さんを組合でマッチングして、申請を行います。 廃業したい人の理由はそれぞれで、病気や年齢、気力喪失など色々。 要は早く辞めたい点は共通していて、譲渡申請が上手く運ぶように、間違いの無い相手、 試験に受かりそうな新人さんとマッチングしないと意味が無いわけです。 新人さんにその資格があるか、この模擬試験は譲受資格者を選抜する試験という位置づけです。 好成績を残せば、より成功確率の高い新人さんと認められ、並み居る先輩受講者を押しのけて順位が繰り上がり、譲渡人とのマッチングが待っているのです。 これは絶対負けられない一戦。 強敵の先輩達を退けて、がむしゃらに譲受資格を獲りに行きます。 それには絶対満点。それしかありません。

それにしても・・・。退屈な講義。

第7話 譲受者選抜試験

平成24年7月25日

 眠い眠い法令講習を5回こなして、7月模試を迎えました。 試験にも種類が色々ありますよね。 達成度を測るもの、競争させるもの。今回は相手がある試験、問題は競争倍率です。 何人の譲渡希望事業者さんが出ているのか、私たち譲受希望者は何人いるのか? 講習会に欠席する人や反対番も居ますので、全体像がつかめません。 不景気とは言え、譲渡数はそんなに多くないであろうと予想は付きます。 我が組合は変な所が抜けていまして、受講生達にデーターを出さないんです。 でも一部の先輩方には漏れ聞こえているようで、私はコレは変だと思い、講師様に詰め寄り全体像を尋ねたのです。 そこで出てきた答えが競争率6.6倍。譲渡人は5~6人だろう、と。

ふ~ん、まあ、大丈夫でしょ!!

コレが正直な感想。予想よりも低い倍率でした。コレなら行けるかも。 なんと言っても大栄時代に「横浜ライセンス」1300倍の倍率を刎ね退け1位合格を果たした私でござんす。 6.6倍など、ちょろいです。

チョロい、チョロい、とは言ったものの、、、横浜ライセンスは言わば遊び、こちらは飯の種。 その重みが違います。 重みはそのままプレッシャーに化けて、チキンなハ~トを苦しめます。(爆笑)  不安な時は勉強するに限ります。せっせと覚えて暗記して、呪文のようにブツブツ声に出して確認します。 10日もやると飽きが来ます。 そして、試験もやってきます。。。

 模擬試験当日は曇り。朝から蒸し暑くて気温は32度にも上りました。 覚えるべき事は、もう全て飽きる程に暗記したんですから、大丈夫でしょう!  腹をくくって受験会場ではもう一切勉強しませんでした。 教科書なんか見ません。これは私流の美学です。ジタバタしない、みっともない。 法令三回、地理は二回試験します。合格点は法令45点満点で41点、地理は30点満点で27点です。

 結果。法令は44点、42点、満点。地理は2回とも全て満点。 地理満点は私だけでした。ちょっとは自信になりましたが、この倍率じゃ、全部満点じゃないと厳しいでしょう。 なにしろ法令の42点が許せません。でも、もう終わったことです。

第8話 合格、選抜入り!

平成24年7月31日

 夏空は晴れて朝からカンカン照りの日差し。 九割方諦めて、毎日ブラブラ仕事をしていました。 火曜の午後でした。組合から電話が来たのです。

「中原さん、譲渡が決まりましたので、つきましては・・・」

眠い耳に聞き慣れた講師様の声で、選抜模擬試験合格の電話でした。 地理付きでは唯一の選抜入りです。 これで晴れて譲受人になれました。 パッと視界が開けたような、不思議な感覚に襲われました。 さて、ここからが正念場です。

第9話 申請書類の作成開始

平成24年8月28日

 免許を譲って下さる譲渡人が決まり、国交省への「譲渡譲受認可申請書」類の作成が始まりました。
組合は譲渡譲受双方をマッチングさせて申請書を作成し、受験を願い出ます。 国交省は、譲受人が適格者であるか本試験を行い、合格すれば、申請書類と挙証資料に基づいて審査を進めます。 概ねこの様な流れで約半年に亘る儀式が始まるのです。

 組合の模擬試験に受かって申請を出しましょう、という段階なので、仕事は認可が下りるまで継続しなくてはなりません。 開業資本金220万円は定期預金に積み、向こう半年、認可が出るまで手を付けられません。 普通に仕事を続けるので、事故や違反のリスクがあり、一発やったら全てオジャン。 当然プレッシャーも相当の物なのですが、違反でご破算になる人って結構いるらしいです。 資金に余裕のある人はこの時点で出社しない、車に一切乗らない、なんていう人も居るくらいですからね。 タクシー会社に現に勤務しているという証明書を出す関係で、会社に黙って個人を目指してきた人も、この時点で会社にはバレます。 酷い会社は妨害行為、証明書を出し渋る、なんていうケースもあるとか。 大栄交通はこの点も最高に優しい会社で、逆に頑張って下さいと背中を押される始末。 10年勤続のベテラン乗務員を手放すのですから、あ・・、私は不要だったのか!!(爆笑)

第10話 譲渡譲受申請書提出

平成24年9月25日

 申請書、挙証資料が調い、申請の日が来ました。 それ自体は組合が代行してくれますから、自分で出向く必要は無かったかな、と記憶しています。
さーて、11月に本試験です。 しかし、待つ身はもどかしい。

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